2021

2021 · 27-10-2021
A review in Japanese, "Peptide inhibitor of influenza virus infection (インフルエンザウイルス感染を阻害するペプチド)", has been published in a book "創薬研究者がこれだけは知っておきたい最新のウイルス学" (Chapter 10.4) from Technical Information Institute Co., Ltd. (ISBN 978-4-86104-855-5). https://www.gijutu.co.jp/doc/b_2118.htm
2021 · 27-10-2021
 COVID-19のワクチンは、インフルエンザのような抗原性タンパク質のみではなく、核酸(mRNAやウイルスベクター)を含む種類となった。臨床試験も十分ではなく、核酸を含むワクチンの大規模な接種は人類で初めてとなるため、現段階では有効性や副作用などのデータがほとんどない。しかし新興感染症の脅威は続いており、今後も似たような状況が想定される。ここでは、ワクチンが十分に行き届いた場合の効果の見込みについてメモする。  ワクチンを接種すると、発症と重症化するリスクを下げる効果がある。日本国内で出生して育っている人は予防接種法に従い、小学校にあがるまでにBCGや4種混合など10種以上のワクチンを接種しており、ワクチンそのものに対しては理解があるであろう。しかし病原体によってワクチンの効果が異なり、さらに個人的な防衛と社会的な防衛(集団免疫)の観点をどう織り交ぜるかによって判断が異なるため、しばしば議論を複雑にしているように思う。  今回のCOVID-19でワクチンが有効に機能したとすると、どの程度になるのであろうか。ワクチンがない時代の感染症パンデミックのスペイン風邪(人類で最初のインフルエンザのパンデミック)と比較し、その見込みを計算してみる(有効性の検証は、数年先になるかもしれない)。 (ワクチンnet)https://www.wakuchin.net/about/universal.html